新卒で入社して3か月経たずにやめた話
こんにちは。
いくらです。
私は、新卒で入った会社を3ヶ月持たずにやめたことがあります。
その経験から、今でもやりたいことがなく、それは私のコンプレックスであり、このブログを始めようと思ったきっかけでもあります。
仕事をするということが必ずしも幸せに繋がるとは思いませんが、自分にとってやりたいことがないと言うのは幸せとは言い難いと思っています。
ブログを書くことで自分の考えを整理して、やりたいことを見つけることに繋がればいいなと思っています。
仕事をやめるに至ったきっかけ
私が仕事を辞めたのは ストレスか疲労からか分かりませんが、顔面神経麻痺になり、顔の半分が動かなくなってしまったことが大きなきっかけです。
口が半分閉じられないので、接客業でありながら、よだれがたれてしまったり、発音がうまくできない音ができるようになってしまいました。
病院に行かなければと思いながらも、仕事の関係でなかなか行けず、症状に気づいて数日経ってからの受診となりました。
通院を終えるころ聞いた話では、医師はこのとき結構な危機感を覚えていたようです。
点滴と飲み薬での治療となったのですが、かなり強めの薬を使ったそうです。
点滴初日に気持ち悪くて動けなくなり、点滴後の仕事は無理だと思い、上司に相談しました。
ところが「有給がないからお休みはとれないよ」という返事。
上司や会社への信頼はなくなり、毎日強い薬を点滴して、吐き気をこらえて仕事に通うことが嫌になってしまいました。
実際には、仕事にはなんとか向かうものの、ほとんどトイレにいるような状況だったので、職場にいるだけで仕事をしていなかったというのが正しいのですが…
そんな日が数日続き、辞めるしかないと思い、上司にその旨を伝えました。
この経験から、仕事をやめることについて私が思っていることは2つあります。
仕事をやめることは責任を放棄すること
私の仕事は接客のお仕事でした。
それゆえ、仕事をやめたことは私を信頼して、ご来店くださっていたお客様を裏切ったことになります。
退職届を書きながら、お客様のことやお客様から預かったお品物のことが思い浮かび、罪悪感で苦しかったことを覚えています。
お預かりしたお品物は無事にお客様の元に戻ったか、お客様は喜んでいらっしゃるか気になっても、もう知るすべはありません。
それが責任を放棄した報いだと思っています。
そして、退職届を書きに職場に呼ばれたとき、上司は私を他のメンバーと会わせないように上司だけがいる時間を指定しました。
病気で突然やめると言い出したこともあり、お世話になったメンバーにもご挨拶もできませんでした。
唯一、仲の良かった同期だけは仕事をやめてからも連絡を取り合って、たまに遊んでいます。
退職届を書いた日に、お菓子を店長に渡したので、メンバーにもいつやめたかは伝わっているとは思いますが、できればひとことだけでも直接お礼が言いたかったです。
しかし、これらは仕事をやめ、最後まできちんと自分の責任を果たさなかったためと考えれば仕方のないことだと思います。
自分の人生を生きること以上の仕事はない
もうひとつ確実に言えることは、私には私の人生を生きるという大きな仕事があり、会社で仕事をするということはその中に含まれる小さな仕事であるということです。
今はその職場で出会った別の先輩と結婚し、家庭の面ではとても恵まれています。
もしあのとき、病院に行くのがもっと遅くなっていたり、仕事に差し障るからと弱い薬で治療してもらっていたら、私の顔は固まって動かないままになっていた可能性もあったそうです。
そうなっていたら、私はきっと恋人とデートになんて行かないし、別れていたと思います。
たらればではありますが、これは非常に大きな違いです。
逆に言えば、今健康で家庭という基盤がしっかりしたからこそ「やりたいことがない」なんてのんきなことを言えるのかもしれません。
とにかく自分が心身ともに健康であることは人生での様々な選択の幅を広げます。
もし仕事が原因で心と体に異常が起きているなら、仕事をやめるデメリットをしっかりと把握したうえでやめるのもひとつの手だと思います。
自分とは何かを見つめる
私は就活のときも、自分が何か、自分がやりたいことは何かよくわかりませんでした。
その結果、適当な会社に就職し、すぐやめました。
本当にやりたいことなら、ストレスも軽くて病気にならなかったのでは?とも思いますが、夢や野心を胸に入社してきた同期たちも結構やめているのでそういうものなのかなとも思います。
私は最近になってやっと人生設計について考えるようになりました。
何が起こるかわからない人生ですが、将来どうなっていたいか、そのために今必要なことは何かを考えておくことは無駄ではないと感じています。
家族がいるので、そのとおりに進まないことも多く、そのたびに計画を変更していますが…
自分にとって大事なことが何かわかっていて仕事に就いたり、仕事をやめたりしていれば、コンプレックスにはなっていなかったのかもしれないと思っています。
そして、仕事はなりたい自分になり、人生を充実させるための手段の1つでしかないと思います。
仕事をやめることでは社会的責任は取れないけれど、自分の人生に責任を持つということにはなり得るというのが、今のところの私の考えです。